こんにちは、コスメコンシェルジュのあさひ(@a3hidry)です。
先日、日本化粧品検定協会主催のマスクによる肌悩みセミナーをオンラインにて受講してきました。
コロナでマスク生活になってから肌荒れに悩む人が増えています。
病院で相談する人も増えているそうですよ。
私も昔は1日つけていただけですぐ肌荒れを起こしていたのでマスク大嫌いでした。
今もたまにですが、自分に合わないマスクをつけていると肌が擦れてひりつく事があります。
肌の調子が悪いとマスクで荒れやすくなります。
今回はセミナーで教わったことを中心にマスクによる肌荒れの原因と対策をまとめてみました。
みんながマスクによる肌荒れに悩んでいる
雑誌CanCamの調査によると
約70%がマスクをするようになってから肌荒れしやすくなったと感じると答えています。
また、肌荒れが悪化しやすくなっているという人が約60%という結果でした。
参考記事その肌荒れ「お薬に頼るタイミング」かも/CanCam.jp
ファンケルの2020年7月の調査でも
最近2~3か月以内に肌荒れを経験したという人が84%もいました。
肌荒れの症状として毛穴の詰まりや開きが一番多く、
ニキビ・吹き出物、カサつき・うるおいのなさが続きました。
参考記事マスク生活で「肌荒れ」に悩む人が急増!肌荒れの原因と根本ケア/FANCL
マスクによる肌荒れの原因
マスクによる肌荒れの原因は主に3つあります。
それは摩擦・温度・湿度です。
摩擦
マスクをし続けるとマスクに触れている部分がこすれて摩擦がおきてしまいます。
摩擦が起きると肌の角層に剥がれてしまいバリア機能が低下しまい様々な肌荒れを引き起こす恐れが。
乾燥だけじゃなくシミやくすみ、肝斑の原因にもなります。
また資生堂の研究によるとマスクをつける事で湿度が上がると
肌は摩擦を受けやすい状態になる事が分かっています。
マスク着用時のような湿度が過剰な環境では、肌は外からのダメージを受けやすい状態に。
引用元:資生堂 https://brand.shiseido.co.jp/
まだ、摩擦により肌がダメージを受けて炎症が起きるとターンオーバーが早くなります。
その結果未熟な細胞が肌の表面に現れる不全角化が起きてしまい毛穴が詰まりやすくなります。
温度
色々なメーカーの調査は時期なども違うので結果にバラつきあるものの、
マスクの中の温度は外の温度と比べて3℃以上高くなっていることがわかりました。
こちらも各メーカーの調査によってバラツキがありますが、少なくとも3℃以上は温度が変わるようです。
マスクをする事で温度の差が出来るとストレスがかかって肌荒れを引き起こす可能性も。
肌だけでなく精神的にもストレスになるそう!
温度上昇で皮脂増加も・夏は要注意
気温が上がると皮脂分泌量は増えるとされています。
なので気温が高い夏は他の季節と比べて皮脂分泌量が増加します。
灼熱の太陽に照らされる夏なんてマスクの中って暑いですよね。
マスクをすると皮脂量が増えてアクネ菌が活性化される要因にも繋がります。
湿度
各メーカーの調査によるとマスクをする事により中の湿度は20~30%上がると言われています。
肌は長い間、高い湿度の下におくと角質層が水分で膨らみふやけた状態に。
そうすると角層のバリア能が低下してしまいます。
湿度が上がった状態でマスクを外すと急激な湿度の変化により肌の中の水分まで蒸発してしまいます。
そもそもバリア機能が低下した肌は中の水分が逃げやすい状態。
マスクの着脱を繰りかえすうちに肌はどんどん乾燥していきます。
しかもファンケルの報告ではマスクが皮脂を吸っているから皮脂量が半分に減るのではという結果が出ています。
これに関してはマスクの材質にもよるでしょうし、明確なエビデンスがないので一概には言えませんが、
水分と皮脂が奪われた肌は乾燥がより加速。
特に冬場は気を付けたいですね。
マスクによる肌荒れはどう対策する?
マスクによる肌荒れをどう対策すればいいのか?
肌はバリア機能が低下して敏感になっているので、
肌に優しいものを使いつつバリア機能を高めるケアをします。
ニキビが出来る人は炎症を抑えるケアも必要になります。
顔のサイズに合ったマスク選びが大事
新型コロナウイルスへの感染対策を考えると不織布マスクを推奨しますが、
布マスクと比べると摩擦や蒸れが起きやすいのも事実です。
少しでも肌の負担を抑えるためにが顔にピッタリ合ったマスクを選ぶのが大事。
大きいマスクだとすき間が空いているので喋るとズレてしまい摩擦が大きくなります。
また湿度が上がるマスクの中は雑菌が繁殖しやすい環境です。
ニキビが出来やすい人は1日数回マスクを変えて常に清潔なマスクでいる心がけを。
ワセリンやファンデーションで肌を守る
肌に当たる部分にワセリンやファンデーションを重ね塗りするとマスクの摩擦を抑えられます。
ワセリンだとベタベタするのでファンデーションの方が使いやすいですね。
マスク生活でどうせ肌が隠れているからってファンデーションを付けない人が増えていますが、
外した時の水分蒸発を抑えられるので肌荒れするのでなければつけていた方がいいですよ。
マスクの中に布マスクをする
マスクの中に布マスクをして2重にしておけば、直接触れるのを防げます。
蒸れも解消されるので肌荒れに悩む人はぜひ試してください。
中に入れるマスクは綿や絹のマスクがおすすめ。
乳液やクリームを持ち歩く
マスクを外すと一気に水分が蒸発して肌が乾燥しやすくなります。
それを防ぐためにトライアル用の乳液やクリーム、バームを持ち歩き、マスクを外す時にすぐに塗って少しでも水分蒸発を防ぎましょう。
ミスト化粧水だとつけてもまた蒸発してしまうのでオイルインのものを選んでください。
スキンケアはシンプルに
敏感にかたむいた肌にはいつも使っている化粧品も刺激になる事があります。
ビタミンCヤレチノールなど刺激性の高い攻めのスキンケアは一旦ストップ。
化粧水など水分が沢山入っているものも実は刺激になりやすいので無理してつける必要はありません。
使う化粧品の数を減らしてシンプルなスキンケアにしましょう。
オイルやクリームなどの油分が入っているもの1~2品程度にしてしっかりと保湿しましょう。
敏感肌向けの化粧品を使っても良いですね。
かさついたり肌がゴワゴワする程度の軽い肌荒れならセラミドや医薬部外品のヘパリン類似物質などで潤いが取り戻せる事があります。
しかしヒリヒリしたり化粧水がしみるようならワセリンのみで肌を保護します。
ワセリンは肌の上から膜をはってくれるので外からの刺激から守ってくれます。
洗顔も肌に優しいものを
メイクや汚れを落とすクレンジングや洗顔料も肌に優しいものを選びましょう。
アミノ酸系洗顔料は刺激性が少ないものが多いですし、敏感肌向けの弱酸性タイプの洗顔料があります。
ニキビが出来やすい人は石けん系も選択肢に入れてみて下さい。
石けんを選ぶなら「枠練り」と書かれたものがおすすめです。
優しく丁寧に洗う事と洗いすぎるとバリア機能がさらに下がるので時間もかけない事も大切。
ニキビが出来るなら抗炎症アイテムを投入
ニキビが出来やすいのなら炎症を抑える効果のあるアイテムも取り入れて予防に努めましょう。
ノンコメドジェニックの化粧品を使うのも良いですね。
ひどい肌荒れは病院へ
マスクによる肌荒れの原因と対策を紹介しました。
『化粧水がしみる』『ヒリヒリする』なら皮膚科へ受診してするレベルの肌荒れです。
長引いたり症状がひどい時は迷わず病院へ行きましょう。
マスクの肌荒れを防ぐには肌のバリア機能を高めるケアはとても大事。
トラブルが無くてもすぐに保湿ケア出来るよう普段からクリームを持ち歩く事もしてみて下さいね。
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